バイロン・ウィーン氏は、元モルガン・スタンレーの著名ストラテジストで、現在米有力ヘッジファンドのピーコット・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジストとして活躍。びっくり予想はモルガン時代の1986年から公表している。世間は3分の1しか可能性がないとみているが、同氏自身は少なくとも50%の確率で生じると考えている事柄を列挙しているという。
今年の予想は以下のとおり(英文はこちら)ですが、結構ありそうな予想が多く、例年に比べびっくりしないものが多い様な感じがします。
1.FRBの利下げや他の政策対応にもかかわらず、米景気は住宅着工が低迷し銀行がリスクのある相手先への融資に消極的となるなか後退局面に陥る。FF金利は3%より低くなる。失業率は明確に5%を上回る。
2.企業収益はS&P500種株価指数ベースで前年比減益となり、同指数は 10%低下する。エネルギーや素材株は相対的に堅調さを維持する。 相場環境は夏の間に改善し始める。
3.ドルは年前半は堅調で、対ユーロで1ユーロ=$1.35に到達するが、年後半には弱まり$1.50を超える。欧州中央銀行(ECB)は金融緩和に動く。08年の早い時期には外国人投資家が大挙して米国の安い資産を買いに来るが、大規模な外貨準備を保有するいくつかの国が資産の分散化を図るなかドルはその後下落する。
4.消費者物価指数(CPI)は5%を上回る。賃金上昇は緩やかだが、商品価格の上昇や原油高がついに影響し始める。米10年物国債利回りは5%に上昇する。スタグフレーションが大統領選や新聞の署名記事で議論されるようになる。
5.西側経済の減速などで原油価格は年初は下落し、年前半には1バレル$80に沈む。しかし年後半には$115に上昇する。油田の産出量が減少を続ける一方、中国やインド、中東諸国の消費が拡大する。
6.農産物価格は引き続き堅調に推移する。トウモロコシは1ブッシェル$6.00、綿は1ポンド$0.85に上昇する。紙幣に対する幻滅がアジアに広がり、金は1オンス$1000に上昇する。
7.米経済の後退局面入りが中国経済を緩やかに減速させ株式相場を急落させる。
8.ロシアのメドベージェフ新大統領はプーチン現大統領の後見の下、国際社会で攻勢に出る。ロシアの石油やガスはルーブルでの支払いを主張。ロシアとブラジルの株式市場がBRICsをリードする。
9.社会基盤の改善が共和・民主両党で重要な選挙テーマとなり、建設やエンジニアリング関連株が新大統領就任後に多くの事業計画が始まるとの観測から買われる。水問題が世界的に重要な問題となり、脱塩株が急騰する。
10.オバマ氏がロムニー氏に地滑り的勝利をおさめ、44代大統領に就任する。
皆様の投資活動の参考になれば幸いです。
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